レコード〜CD〜ストリーミングと移り変わってきた音楽の媒体の歴史について解説

昔レコード・今ストリーミング刻々と変わる音楽媒体の歴史を解説
皆さんどのような媒体で普段音楽を聴いているでしょうか?ストリーミングが現在では主流かもしれません。しかし一昔前はCDでしたし、さらにその前はレコードで聴くのが一般的でした。そこでここでは音楽媒体の歴史について簡単に振り返ってみます。

音楽産業のスタートはアナログから

音楽産業のルーツといわれているのが、グラモフォンと呼ばれる円盤式蓄音機の開発です。1887年に完成したのですが、これがレコードの原型といわれています。プレス装置を利用すれば、簡単に成型・生産ができるようになりました。グラモフォンの製造・販売をするベルリーナ・グラモフォン社が設立されます。アメリカの音楽賞でグラミー賞は有名でしょう。このグラミー賞という名称の由来にもなった会社で、ビクターやHMVなどはグラモフォン社から派生して誕生しました。

カセットテープが誕生しコンパクトに

第二次大戦前には磁気テープを録音メディアとしてドイツで実用化されていました。それが1958年、アメリカで小型化されました。これがカセットテープです。レコードと比較して安価で、管理もしやすいです。しかもコンパクト化されたことで容易に持ち運びできるようになりました。最初のうちは規格が統一化されていなかったので、一般家庭にはなかなか普及しなかったです。しかし1964年にフィリップス社がコンパクトカセットを発売し、これが標準規格となりました。さらにソニーで1979年にウォークマンを発売します。これでどこでも手軽に音楽が聴けるということで、若者層の間でカセットが爆発的に普及しました。

アナログからデジタルに

これまでの音楽メディアはアナログでした。しかし1979年にレーザー光を利用したディスクの開発が開始されます。これが後のCDにつながっていきます。1982年にCDが初めて登場しました。生産ラインが異なる、コピーが容易になるということで当初レコード業界は反対の立場をとってきました。しかしシェアを徐々に拡大して、1984年にはレコードよりもCDの売り上げの方が多くなりました。1998年にはピークを迎え、日本で14枚のシングル・25枚のアルバムがミリオンセラーを記録したほどです。

MP3が登場

今ではパソコンやスマホにダウンロードして、手軽に音楽が聴けるようになりました。これは1995年に誕生したMP3によるところが大きいです。WAV形式というCDのフォーマットだったものと比較して、MP3は実に1/12程度まで圧縮できます。圧縮率の高さだけでなく、音質の良さも評価され、圧縮フォーマットの標準規格はMP3になりました。

まとめ

レコードからウォークマンの登場でコンパクトになり、CDでデジタル化され、音楽媒体はどんどん進化を遂げました。今ではストリーミングサービスといって定額制の音楽配信サービスというビジネスモデルも確立されました。通信網やデバイスが進化したことで、手軽に音楽を楽しめるようになっています。さらに今後も便利なサービスが誕生するかもしれませんね。