近頃リバイバルのブームが来ているレコードは大切に扱えばCDよりも寿命が長いと言われています。実際、どのくらいの寿命があるものなのでしょうか。また、レコードを長持ちさせる方法があるとしたらどのようなものなのでしょうか?
この記事ではレコードの寿命についてと、レコードを長持ちさせる方法について解説していきます。
1.レコードの寿命はどのくらい?
レコードの寿命と、レコードにダメージを与えてしまう原因について説明します。
1-1.大きなダメージがなければいつまでも聴くことができる
レコードは割れや大きな傷、歪みなど大きなダメージがなく、刻まれた溝が残っていれば半永久的に聴くことができる、と言われています。ただ、状態が悪ければ音質の良さは失われてしまうので取り扱いに注意が必要なのは言うまでもありません。
1-2.レコードにダメージを与える原因
レコードにダメージを与えてしまう原因には以下のようなものがあります。
・ホコリ
レコードは主に塩化ビニールでできています。そのため、静電気を持ちやすく、細かいホコリを吸着してしまいます。
・皮脂
レコードを取り扱う時に付着する皮脂の汚れはそのままにしておくと固着してしまったり、カビの原因になってしまったりすることがあります。このような皮脂の汚れもまたレコードの音質を下げてしまいます。
・傷
レコードを落としたり、尖ったもので傷つけたりするとレコードプレーヤーの針がひっかかってしまい、針飛びの原因になってしまうので本来通りの録音を再生できない原因になります。
・湿気
湿気もまたレコードには大敵です。レコードを湿気の多い場所に放置しておくとカビが生えてしまったり、レコード盤が歪んでしまったりすることがあるので注意が必要です。
2.レコードの寿命を長持ちさせるには?
レコードの寿命を長持ちさせるために大切なポイントには以下のようなものがあります。
2-1レコードの保管は表面をクリーニングしてから
レコードを保管する前には静電気の発生を抑えるレコードクリーニングキットでクリーニングし、静電気と共にホコリ、皮脂汚れを落としておきます。
2-2.レコードを持つ際にはラベルと端だけに触れる
レコード盤を触ると皮脂汚れがついてしまうので、レコードを取り扱う際には必ずレコード中心のラベルとレコードの端に指先を触れて持つようにします。ただし、手の小さい方やこの持ち方に慣れていない方はレコードを落下させてしまう危険があります。その場合はレコードの端を両手で挟むように持つか、端を指でつまむようにして持っても構いません。
2-3.ビニールカバーはジャケットに対して上向きに入れる
レコードを直接入れるビニールカバーの空き口はレコードジャケットの上部に来るように入れるようにします。ビニールの空き口をできるだけ塞ぐためなら、空き口を奥側にすれば良いと思いがちですが、奥側にすると入れにくくなってしまいます。また、下向きにするとレコードの落下の原因になるので空き口は上向き、がベストだと考えられます。
2-4.レコードは立てて収納する
レコードを収納するときは平置きにして積んだり、斜めに立てかけたりせず、垂直に立てるようにし、レコードが歪むことを防ぎます。
3.まとめ
レコードの寿命についてと、レコードを長持ちさせる方法について解説しました。
レコードは適切に扱えばいつまでも聴くことができます。この記事を参考にして、ぜひ末永くレコードを楽しんでください。