今でも根強い人気!アナログ盤・レコードの魅力について解説
ストリーミングが主流の音楽産業ですが、アナログ盤の人気も回復傾向にあります。2014年の日本のアナログ生産量は40万枚を超えています。前年比実に66%もアップしています。なぜここまでアナログ盤が根強い支持を集めているのか、いくつか理由があります。
レコードにしかない味がある
CDとレコードを実際に聞いてみた人ならお分かりでしょうが、レコードの方が音に深みのある印象を抱くでしょう。レコードとCDの違いは周波数にも表れます。CDは22000ヘルツまでしか収録されていません。しかしレコードは22000ヘルツ以上の音も録音されています。22000ヘルツ以上は人間には聞き取れません。しかしそれ以上の周波数を収録できるレコードの方が奥行きを感じさせてくれます。楽器の細かな音の再現性や独特の空気感はレコードならではです。
立体感がある
CDの場合、人間の聴き取れない音域をカットしています。無駄な部分をなくして凝縮しているのですが、どうしても平面的な音に感じてしまいます。しかしレコードは人間が聞き取れない音域もカバーできているので、立体感があります。ギターソロなどで音量が不意に上がったときにダイレクトに耳に届くようなイメージがあり、それが臨場感を引き出すと評価する向きがあります。
聞く以外の楽しみがある
レコードは今のストリーミングにはない、聞く以外の楽しみ方があるのも醍醐味の一つです。例えばレコードは物ですから、コレクションが可能です。レコードを書棚やインテリアにディスプレイすることで、おしゃれな部屋に模様替えも可能です。ちょっとおしゃれなカフェやバーのような佇まいにもできます。音楽ツールだけでなく、一種のファッションアイテムとして活用することも可能です。
作業する楽しみ
ストリーミングの場合、いったんダウンロードすると後はクリックするだけで音楽が聴けます。お手軽とも言えますし、ともすれば味気なさも感じてしまいます。しかしレコードなどのアナログ盤の場合、手間がかかります。セットして針をレコードの上に置き、しかも調整も必要です。ただ音楽を聴くだけでなく、作業する楽しみも堪能できます。
まとめ
レコードを聴くと、CDやストリーミングにはない空気感があります。これはほかのメディアにはない独特の温かみを出しています。またレコードはただ聞くだけでなく、ほかの楽しみ方を提供してくれるのも魅力です。コレクションする、実際に手に触れる、聞くまでの工程を楽しむなどです。CDやストリーミングに食傷気味なら、一度レコードを聴いてみるのもおすすめです。